戒の存在

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―そして放課後― 校庭はクラブ活動で活気があふれている。 そんな中で心臓が破裂しそうになりつつ屋上へと続く階段を登りきり、汗ばむ手でドアのノブを握りしめている人物がいた…… そう…護だ。信じていた俊也のバカやろうは用事があるとか、ほざいて逃げやがった…… ためらうこと十数分…ついに護は覚悟を決め、ドアを解放した。 殺風景な屋上には金剛一人だけが奥の壁により掛かっている。 「俺に何の用?」 内心ビビりながらも強がってぶっきらぼうに吐き捨てた。 せめて気合いだけでも入れときゃ神様が味方してくれる……はず。 金剛は護の姿を確認するとゆっくりと歩み寄ってきた。そして護の頭へと手を伸ばした 「ひっ……」 金剛の手は護の頭の少し上でクロをなでた!? 「……こいつがお前のパートナーか」 「は?確か普通のやつには見えないんじゃ…」 「悪いがワシも同業者じゃ。そうそうワシは金剛 剛」 金剛が空に手をかざすと待っていたかのようにさっと一羽の黄金の鷹が舞い降りた。 「こいつはファルコじゃ」 「はじめまして私はファルコと申します。これからよろしくお願いしますね」 意外にも礼儀正しい。護も少しくらい見習わなければ… 「あっ…ご丁寧にどうも…俺は護です。道引護。こいつはクロ」 「ども」 「さて…と、こっからが本題じゃが、つべこべ言わずにワシの配下になれ」
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