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その時だった。護は何かの存在をありありと感じた。
なぜか寒気がする……
「……出たわね」
雨宮の言葉とともに祠の陰から出てきたのは巨大なトカゲのような生き物だった
これほど巨大な生物が潜んでいたのになぜ気づかなかったのか……そんなバカな…
左右の特徴ある赤い目が違う方向を向き、やたらとせわしなく動いている。
「こりゃあ、トカゲじゃの」
「いや、カメレオンじゃね?」
たぶん護が正解であろう。敵はいきなり舌を鞭のように振り回しながら近付いてきた。
「雨宮、どうやって戦えばいい!?」
「キャー!!爬虫類ヤダー!こっち来ないでよ!!」
雨宮戦闘不能……ダッシュで逃走開始。
「……」
「ここはワシに任せてもらおうか…ファルコ頼んだぞ」
「了解致しました」
ファルコが金色に輝き、金剛の両手足を包み込んだ。
輝きが消えたとき金剛の両腕には金の籠手、両足には金の具足のようなものが輝いていた。
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