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久しぶりに『sweet pool』をリプレイ。言葉の端々にちりばめられた伏線や、何かを少しだけは掴めるようになったかな、という感じです。
一度クリアしているのに、迎えたEDは融合失敗。姫谷……空気嫁。
さてそんな中でひと際光って見えたのが、まこっちゃんこと三田睦でした。
今回は睦について思ったことを、少し語ってみたいと思います。
睦はフツーの、少しだけ「メス」に敏感だった男子高校生ですね。本来なら、この『内なる存在』の物語に巻き込まれなくてもよかったかもしれない存在です。
そんな睦の内に宿った狂気は、きっと誰もが多少なりと抱いたことのあるものなんじゃないかな、と思います。
自分はどちらかというと蓉司タイプの行動が多く、今思うと友人たちに大変失礼な(本当に、傷つけてばかりだろうな)ことをしていました。
ああ、そんな話はどうでもいいですね(苦笑)。
睦との病院での対話。
睦EDが報われなすぎて苦手な自分は、どちらかというと哲雄ルートに入ることで見られる、このシナリオが好きです。けれど同時に、せつない。
睦のことを「待ってる」と告げる蓉司はもう、二度と「待つ」ことのできない運命の中にあることを今はもう知ってしまったから、余計に。
今まで通りに、CDを見に行ったり一緒に食事をしたりして、もう一度二人の関係を取り戻したいと告げた睦を受け入れた、蓉司。
けれどその二人の願いがかなうことはなく、果たされない約束はきっと重く、睦にのしかかる。
「三田睦」という人物は、喪われゆく日常とか、未来の象徴のような気がします。
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