感想② ~三田 睦~

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 一般的(それも幸せ)な家庭に生まれ、育ち、友人たちに囲まれ、暮らしている。  そんな「普通」の彼が語ることは何の変哲もない当たり前の未来。  オスだのメスだのが関係のない、唯一の世界が三田睦なのかな、と思いました。実質、メスフェロモンの影響を食らっただけで、睦はお肉と関わりを持っていませんしね。  蓉司たちが永遠に回帰できない「日常」が凝縮された姿が睦なのかもしれない、と思いました。勝手な想像でしかありませんが。  だからでしょうか、フルコンプ後初めての通しプレイで、睦に対する印象が少し変わりました。  蓉司にとっても、睦は希望だったのかもしれません。日常に繋ぎとめてくれる鎖のような、あるいは平凡な世界との繋がりのような。  帰ることができるかもしれない場所、が睦だったのかもしれないと思います。  蓉司を失い、仲よくできるかもしれないと思った哲雄も失う融合(失敗)EDは、睦に果てしない絶望と失意を植え付けるでしょう。  一番悲しい運命を与えられたかもしれない、愛すべき日常。  妙な言葉選びになりましたが、睦はそんな印象です。
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