《紫》PURPLE

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花を掻き分け進む。 進んでも進んでも紫。 見た目の可憐さとは反対に、茎には鋭い刺。 肉をえぐるように引っ掻かかれ、行くてを阻むように脚に突き刺さり血が滲む。 「くそっ」 かなり血を流した。 何かないか、辺りを見渡しても、血を止めれそうなものが見つからない。 仕方なく、紫の花の葉を傷口にあてる。 すると葉っぱで撫でた部分の傷口が塞がっていく。 「治った…?」 .
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