《藍》AZURE
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愛しい人に、力を貰い歩きだす。 紫の花畑を抜けると、今度は、闇に覆われた。 まるで全ての物を飲みつくすような深い藍。 視界を奪う濃紺色。 月も星もない。道なき道を、ひたすら進む。 時折聞こえる、気味の悪い鳴き声に羽音。 雲を踏み出してから、太陽も月も顔をださない。朝か夜かもわからず、ただ、腹の減り具合、体の疲労感によって、過ぎている時間を感じるだけ。 .
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