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今日もひたすら歩く。
入道雲の山を越え、鰯雲の階段をのぼっていく。
昨日は快晴。
雲ひとつない空を泳いで渡ってきた。
そのせいか、体が重く怠い。
厚い雲が広がった場所で、今日は早めに休憩をとろう、腰を降ろそうとすると、先程通ってきた方向から
…ゴロゴロ…
腹の底から震えるような音が聞こえてきた。
「急がないと…」
独りそう呟き、せっせと作業を開始する。
いい感じに切り立った雲をみつけ、そこに別の場所から運んできた雲をくっつけ屋根を作っていく。
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