《雨》SQUALL

4/4
前へ
/42ページ
次へ
目の前に現れた雲の上を歩く頃には、雨もすっかりあがっていた。 先程のスコールが、愛しい人の涙のようで… 鳴り響いた雷鳴が、愛しい人の叫びのようで… 歩く脚にも力が入る。 進む方向なんて決まっていない。 ただ真っ直ぐに進む。 何処へいるのかわからない…貴女を目指して 真っ直ぐと。 .
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加