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「はぁ、間に合ったぁ」
「疲れたぁ~」
「うむ、諸君ご苦労であった」
「だから、なんでユフィアが偉そうなんだい?」
「偉いから」
胸を張ってユフィアが答える。
「……小さな胸を見せびらかさないの、ユフィア」
「うるさい!! メディアは敵だぁ!」
「まさか気付いたの? 私が前世であなたを殺そうとしていたことに」
「そんな古いこと知らない! それに、今のメディアは殺そうとしてないっていうニュアンスを若干ながらも含んでるわね」
「私はユフィアを殺さなきゃいけないの」
「まさか今も!?」
「父さんはお前に、お前に」
「誤解だわ。あなたのお父さんとは会ったことさえないわよ」
「嘘だぁ! お前は父さんなんかじゃない!」
「うん。まず男じゃないわ」
「まさか貴様、魔法使いだったの? 変身術を使ったのか」
「あなたも魔法使いよね……」
「うっ、魔法使いなんかじゃない。私は魔女だ!」
「はいはい。魔女はもう絶滅しましたよ」
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