『宇宙(そら)へ』

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(ゴゴォー) チェイサーとクラバーはレアルアースに向って、最大出力で上昇していた。 「ゴウ先に行け!私のチェイサーではそろそろ限界だ!お前のクラバーならギリギリたどり着けるだろう。」 ジェイがゴウに指示した。 クラバーはチェイサーの腕を捕まえた。 「ゴウ…!やめろ!むちゃだ!」 ジェイがゴウのまさかの行動に驚いた! 「大丈夫!クラバーの出力はガンダム1!だてじゃない!いけっっぇぇええー!!!」 クラバーは、チェイサーの腕を捕まえたまま、さらに上昇した。 「来る!来るよ!」 ラルフがはしゃいだ。 「バラン!ピアスをしっかり掴んでいろ!」 「あー!わかってる!」 ハッチからルーラーがピアスを捕まえ、ピアスは腕を伸ばして、待った。 「あと少し!もう少し!」 またラルフがはしゃいだ。 クラバーとチェイサーはすぐそこまで来ていた。 「それーぃ!ゴウー!捕まれ!!」 ビアスとクラバーの指が一瞬触れた。 同時にクラバーの出力も限界だった。 「ラルフー!!!」 と、キースが叫んだ。 ラルフのアームクラッシャーが(ビューン)と伸びてクラバーの片を捕まえて、引上げた! その瞬間、ピアスはクラバーの手をガッチリと捕まえた。 各ガンダムの回収を終え、ハッチは閉まり、宇宙(そら)高く地球圏を飛出した。 モビルスーツデッキパイロット控室で、 「ゴウ…お前のおかげだ…礼を言う。」 ジェイが言った。 「…ったく!むちゃしやがって!」 キースがあきれながら言った。 「アハハ…ガンダムの性能を知る限り、クラバーが適役だったでしょ…」 ゴウが申し訳なさそうに言った。 「まっ、これで全員で宇宙(そら)へ来れたんだからいいじゃねぇか?」 バランが安心した様子で言った。 「わぁ…キレイ…これが…」 「……地球……」 ラルフが宇宙(そら)から見た地球に感動していた。 ジェイ以外は宇宙(そら)から見る地球は初めてだった。 「これが、俺たちの住む地球…」 「なんてキレイだ…」 「スゲェ……」 四人はただ、じっといつまでも地球を眺めていた。
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