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連邦軍の追撃を、なんとか振り切り、宇宙(そらへ)上がったレアルアースは、つかの間の休息をしていた。
ジェイは、ブリッヂの艦長席に座った。
「各員、今のうちに休息と食事をとっておけ!連邦軍の領域を抜け出したが、すぐに革命軍の領域に入るぞ!!気を抜くなよ。」
「ねぇゴウ?いつかこの戦争が終わったらどうする?」
とパイロット控室で軽い食事をしているラルフが聞いた。
「さぁーな…あまり考えた事なかったなぁ…」
食事をとりながら、ゴウが答えた。
「ラルフは?」
今度はゴウが聞き返した。
「僕は世界中を旅して綺麗な風景の絵を書いてみたいんだ。」
とラルフは楽しそうに話した。
実はラルフの父親も画家で、一人で旅をしている最中に行方不明になっていた。
その頃…
地球連邦軍本部ではレアルアース追撃隊の編成が行われていた。
「ありがたきお言葉!このアール・シューマッハ、必ずやレアルアースを仕留めてみせます!」
と、アール・シューマッハ率いる艦隊を宇宙へ送った。
宇宙では、レアルアースは革命軍の待ち伏せを受けていた。
ピピーッ 、ピッピッ
「アイスランドでの謎の船で間違ないな!やはり地上からの情報は正しかった!各機出撃する!」
革命軍の宇宙用モビルスーツ、ゴルドが待受けていた。
ピッピッピピピピィィー
「敵モビルスーツ!2時の方向!来ます!」
オペレータが叫んだ。
「えーい!待ったなしか!各員、第一戦闘配備!モビルスーツ…いや…キースは残れ!各機出撃!私も出るぞ!」
とジェイもモビルスーツへ向った。
「待ち伏せか?バラン・マックデリス!ルーラー!出るぞ!」
「キース!お留守番頼むよ!」
ラルフがニッコリと言った。
「くそっ!」
と、キースはふてくされていた。
ピアスを残して、ガンダムは出撃した。
「各機聞こえるか?重力のない場所での戦いは初めてだ!無理はするな!」
「了解!」
「端は俺がきるぜ!」
(ズゴゴゴゴーン!)
ルーラーガンダムの全砲門が火を吹いた。
「なんだぁ?あ…あっあっ」
(ドガッーン)
2体のゴルドが爆発した。
「なんだあれは!」
「軍艦の主砲レベルだぞ!いや、それ以上!」
と、革命軍パイロットが驚いていた。
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