『新なる敵』

2/5
79人が本棚に入れています
本棚に追加
/78ページ
連邦軍の追撃を、なんとか振り切り、宇宙(そらへ)上がったレアルアースは、つかの間の休息をしていた。 ジェイは、ブリッヂの艦長席に座った。 「各員、今のうちに休息と食事をとっておけ!連邦軍の領域を抜け出したが、すぐに革命軍の領域に入るぞ!!気を抜くなよ。」 「ねぇゴウ?いつかこの戦争が終わったらどうする?」 とパイロット控室で軽い食事をしているラルフが聞いた。 「さぁーな…あまり考えた事なかったなぁ…」 食事をとりながら、ゴウが答えた。 「ラルフは?」 今度はゴウが聞き返した。 「僕は世界中を旅して綺麗な風景の絵を書いてみたいんだ。」 とラルフは楽しそうに話した。 実はラルフの父親も画家で、一人で旅をしている最中に行方不明になっていた。 その頃… 地球連邦軍本部ではレアルアース追撃隊の編成が行われていた。 「ありがたきお言葉!このアール・シューマッハ、必ずやレアルアースを仕留めてみせます!」 と、アール・シューマッハ率いる艦隊を宇宙へ送った。 宇宙では、レアルアースは革命軍の待ち伏せを受けていた。 ピピーッ 、ピッピッ 「アイスランドでの謎の船で間違ないな!やはり地上からの情報は正しかった!各機出撃する!」 革命軍の宇宙用モビルスーツ、ゴルドが待受けていた。 ピッピッピピピピィィー 「敵モビルスーツ!2時の方向!来ます!」 オペレータが叫んだ。 「えーい!待ったなしか!各員、第一戦闘配備!モビルスーツ…いや…キースは残れ!各機出撃!私も出るぞ!」 とジェイもモビルスーツへ向った。 「待ち伏せか?バラン・マックデリス!ルーラー!出るぞ!」 「キース!お留守番頼むよ!」 ラルフがニッコリと言った。 「くそっ!」 と、キースはふてくされていた。 ピアスを残して、ガンダムは出撃した。 「各機聞こえるか?重力のない場所での戦いは初めてだ!無理はするな!」 「了解!」 「端は俺がきるぜ!」 (ズゴゴゴゴーン!) ルーラーガンダムの全砲門が火を吹いた。 「なんだぁ?あ…あっあっ」 (ドガッーン) 2体のゴルドが爆発した。 「なんだあれは!」 「軍艦の主砲レベルだぞ!いや、それ以上!」 と、革命軍パイロットが驚いていた。
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!