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アイスランド基地は、革命軍のモビルスーツ30、軍艦6隻に囲まれ、すでに壊滅状態であった…。
革命軍モビルスーツ「ザルバ」がリバーブック隊に襲いかかった。
ザルバのパイロット
「たかが訓練用モビルスーツに何が出来る!!」
やはり、連邦軍の訓練用モビルスーツと、性能や武器のレベルが違い過ぎた…。
「隊長!戦力が違い過ぎる!長くは持たないぞ!」
と5号機のバランが言った。
その時、ゴウの3号機は戦火の中、ピタリと停止した。
そこには、何年もお世話になった訓練所の人たちの死体が散らばっていた…。
「ご飯を沢山たべろ!食べろ!と、いつも僕の体を気遣ってくれた食道のミハエルおばさん…」
「モビルスーツバカで、いつも研究熱心だったメカニックのチャールズ…」
「訓練所の用務を担当していたグレンおじさん…畑で野菜を作ったり、どんなに暑い日でも敷地内の草むしりしてたり…働き者だった…」
「みんな死んじゃった…」
ピィ…
「おい!ゴウ!何をやっている死にたいのか!」
とキースが慌てて言った。
ゴウの3号機は依然として停止したままだった…。
「あのタコ…。隊長!ゴウの様子がおかしい!」
と、キースが連絡をした。
「了解だ!私が行こう!」
と隊長の1号機がゴウのとこへ向った。
ゴウの3号機が集中攻撃を浴びていたところに、かばうように機体をつけ、コックピットを降りて、3号機のハッチを開けた。
「ゴウ!ゴウ…?泣いているのか…」
隊長はゴウを連れ出すと同時に両機体は爆発し、二人は爆風で吹き飛ばされた。
「うわぁ!」
「たっ!隊長!」
「心配いらん!大丈夫だ!」
二人は寄り添いながら、戦火の中をくぐり抜けた。
すると爆風で吹き飛ばされたと思われる一台のジープを見つけた。
そのすぐそばにはニコラフが倒れていた。
隊長は走りより抱き抱えた。
「リ…リバーブックか…?」
「はい!」
「こっ、これを…受け取れ…」
それは一枚のカードキーのような物だった。
「これは…?」
「いいか…これを持って9番ドックへ急げ…、なんとしてもそれだけは守らなければ…、ここはもうダメだ…さっ…早くドックへ…」
ニコラフは静かに息をひきとった。
「ゴウ!ジープの無線を使って、あいつらにも9番ドックへ急ぐように行ってくれ!」
「はい!」
隊長はそっとニコラフの安らかな眠りを祈った。
「よし!ゴウ!9番ドックへ急ぐぞ!」
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