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隊長とゴウは、戦火をくぐり抜け、やっとの思いで9番ドックへ到着した。
そしてすぐにキース、ラルフ、バランも集合した。
隊長が9番ドックのハッチを開けて、5人は中へ走りだした。
しばらく行くと薄暗いオレンジ色の灯の元で5人は立ち止まった。
「フィーュ」
とキースは口笛を吹いた。
「こっ…これは…?」ゴウが目を見開いた。
そこには今まで見た事のない軍艦がどっしり構えていた。
「ブリッヂへ上がるぞ!」
5人はまた走りだした。
ブリッヂに入ると、クルーの人間一人一人が作業していた。
「この船を発進させ、この場を離脱する!」
と、言いながら、ブリッヂ中央の艦長席に座った。
「無理です!ニコラフ艦長が持つ、最終ロックを解除するカードキーが必要です!」
とクルーの一人が隊長に腹立てた。
隊長はカードキーを渡して、
「発進する!全員配置につけ!」
「ニコラフ艦長がまだ来てません!」
と別のクルーが言った。
「いいから早く船をだせ!全員ここで死にたいのか!!」
の隊長の叫びで、艦長は死んだ事を誰もが悟っていた。
その間にキースたち4人はモビルスーツデッキへ向っていた。
真っ暗だったデッキをラルフが灯をつけた。
一同驚愕、唖然としたままだった。
キースはすぐにモニターを見ながらキーボードで5機の最新モビルスーツのデータを調べた。
再びブリッヂにて、
「発進準備完了です!いつでも出せます!」
とクルーの一人が行った。
「了解だ。おい!この船の名は?」
と隊長は聞いた。
『レアル・アース』
「王位なる地球か…気に入ったぜ。」
隊長はその場に立ち、
「これより、安全空域まで離脱する!全速前進!!!レアル・アース発進!!!」
(ゴゴォォォォー)
レアル・アースは飛び立った。
革命軍はなんの情報も、データも無い最新鋭軍艦に唖然とした。
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