毎日

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「いえいぇ。」 と言っておばさんは優先席に深く腰かけた。 僕はもらったアメを制服のポケットに入れる。 (なんか、嬉しくもらえないなぁ...) そのあとおばさんは、三つ目の高町駅で電車を降りた。 その時におばさんが目配せで「ありがとう」と言ってきたので、僕も返してあげたのだった。 電車のドアが 音を立てながら閉まった。 おばさんは、ドアを挟んだ向こうで僕に笑いかけていた。 今度は素直に返事を返せなかった。 僕はドアに背を向けて、立つ。 電車がガタンと、動き始める。 僕は駅につくまで ドアに背を向けたままでいた。 周りを見渡すと、さっきまでの先輩たちの姿はもうなかった。 (なんだ、見てないじゃないか カッコつけた僕が、バカだったなぁ) あとの祭り… この言葉の意味を 深く噛みしめた気がした 瞬間だった。 「--------------------- 駅についた。 電車の扉が開くと、 僕は数人の人と 一緒にホームに 足を降ろして、 人ごみの中、 階段を下りて 改札口へと向かう。
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