壊れる日々

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僕は玄関で靴を脱いだ。 「ただぃ・・・」 「やめろ… それ以上言うな!」 ビクッ! ←(驚き) 突然父さんの怒鳴り声が 聞こえてくる。 「でもあなた、 ジャックは間違ってないわ。 お願い、 いつものあなたに戻って!」 どうやら父さんは、 母さんを怒鳴りつけて いたようだ。 僕は息を殺して玄関にしゃがみ 隠れて、会話を聞く。 「違う、ちがう! お前が間違ってる! お前が洗脳されてるだけなんだ! フィリットこそ 日本のすべてだろ!?」 (なにを話しているんだ? ジャックってなんだ?、 フィリットってなんだよ?) 「ちがうの! あなたがその道を 選んでから・・・」 「もうムダだ! お前とはもう考え方の 概念が違う! 両派の意見はあれ以来、 絶対に合間みえない… それはお前も、 知っているだろう!?」 「でも、まだ 兆しが消えたわけじゃ…」 「俺には!、、、 他の理由がある… きっとお前もそうだろう…?」 父さんはそう言い残すと、 玄関へズカズカと歩いてきた。 僕はとっさに立ち上がる。 父さんはビックリして、 僕の前で立ち止まった。 「レオ、、、」 「父さん、 どこいくの? 喧嘩…ならすぐ、 帰ってこれるよね?」 父さんは無言で 僕を見下ろすようにして 見つめたあと、 僕をぎゅうっと抱きしめた。
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