壊れる日々

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中には接客をする ためのソファーと机や アラビアを思わせるような、 背の高い植物が所々に 置いてある。 そして、入ってすぐの所には カウンターがあり、 そこ女の人が座っていた。 「こんにちは。」 彼女は笑顔で挨拶してきた 「あっ、こんにちは。 あの僕、母にここに 行きなさいと言われ たんですけど・・・」 「はい。申し上げております。 突然ですがあなた様の 技(ぎ)のほどを、 調べさせていただきます。」 えっ?! 「あの、「ぎ」って...」 パチン! 彼女はそれだけ言うと 指を鳴らし 「コード215、 プログラム17フィールド 防音、防振プロテクト 展開。」 とつぶやく。 すると、 突然僕の体が宙に浮いた。 「えっなに?これ?」 「いってらっしゃいませ」 宙に浮いたかと思うと、 今度はパッと周りが真っ暗になり 真っ暗になったかと思えば 暑い太陽の眩い光が目をさした。 そしてそう、 僕はゴツゴツした 石畳の広い台の上に この二本の足で 立ちつくしていた。 いやぁ、なんだか、、 大変なことになりそうだぞ... 僕の第6感が 胸の奥で、 誰にも解けない モールス信号を 発信しているのが 自分自身すごくわかった ような気がした。
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