テスト

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「小僧!」 ギルバークが 激怒した表情で 歩みよってくる。 「あっあっ すいませっ..」 ガシッ! 謝る僕の頭を 大きな手で ギルバークが、 わし掴みにしてきた。 (ヤバイ! 絶対怒ってる!) しかし、 そう思った僕の頭に のっている ギルバークの手からは 怒りとゆう「力」は 無かった。 (えっ?) 「小僧、 久しぶりに楽しいいや、 面白い戦いをさせて もらったぞ。」 顔を上げればそこに、 ギルバークの 怒りに満ちた 顔は消えていた。 「いえ・・・ そんなことないですよ」 「勝者の若き少年に 今一度盛大な拍手を!」 拍手を促す アナウンすが入ると、 観客席からぱちぱちと 拍手が沸いてきた。 「ありがとよ」 ギルバークが 自分から手を 差し出してくる。 「いえ、こちらこそ ありがとうごさいました。」 僕はギルバークの 手をしっかりと にぎりしめた。 すると突然! 「うわっ! えっ何体が!」 始めここに飛ばされた 時のように、 体がふわっと 宙に浮いたのだ。 「じゃあな。」 別れの挨拶をする ギルバークの目には 宙に浮く僕のことへの 疑惑の色は 写っていなかった。 「ギル、バーク?」 ぱっと目の前が 真っ暗になった時には 握っていたギルバークの 手の感覚は無く、 僕は手のなかで 空を握っている だけだった。
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