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「一樹」
「…??どうしたのカノンちゃん??」
「私ね…引っ越す事になっちゃったの…。」
「どうして??いきなりなんで??」
「わからない……。」
「どこに行っちゃうの!?」
「わからない……。」
「カノンちゃんがいなくなっちゃうなんてヤダよぉ～…。」
「私だってそんなのヤダよ!!でも、絶対帰って来るから!!
だから……。だから一樹は私を待ってて欲しいの」
「当たり前じゃん!!だって僕、カノンちゃんが大好きだから!!」
あぁーあ、余計な一言で……。あの、小学二年生に戻りたい。あの一言さえ無ければ……。いや、どっちにしろあんまり変わらないな。
「本当に……??私も一樹の事大好き!!!」
「ずっとカノンちゃんの事待ってるから!!」
「約束!」
っで、指切りしたんだっけかな…。
アイツがあんな感じで戻って来るなんて思ってもいなかったからなぁ…
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