別れ

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「…それよりユーリ。もう時間じゃないのか?」 「あっ!本当だ!!忘れてた! じゃぁ、私もう行くね。」 「ユーリ!」 荷物を持って行こうとする私を谷口さんは呼んだ。 「何?」 後ろを振り向くと、大きく手を振り、大きく大きく笑う谷口さんが言った。 「いつでも会えるからな!!いつでも来いよ!」 私は大きく手を振り返し、また走りだす。 涙はもう、消えていた。 .
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