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「ハァ…ハァ……やっと着いた」
息を切らせながら頬を伝う汗を拭うと、開かれた門が私を待ち構える。
“新撰組”
そう筆で大きく書かれた板を横目に、門をくぐり、身だしなみを整える。
「……何者だ?」
掛けられた言葉に、思わず肩が震える。
「え、いや…私は怪しい者ではありませんよ?」
「そういう奴ほど怪しいんだ!
ちょっと来い!!」
「えっ?…わわわっ!」
そう怒鳴られた私は、引っ張られるようにして家内の中に連行された…。
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