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───スパン!
「副長!!」
「あ゙ぁ?何だ、佐野。…って、誰だそいつ。」
「ちょっ…離してよー!!」
「屯所内でウロウロしていたんです。」
私の腕を掴んでいる男は、私を睨むように一瞥しながら話す。
「屯所内…?」
「はい。」
“副長"と呼ばれる男は、鋭く冷たい目で私をじっと見つめる。
その瞳に、たじろぎ身を退くと、
「…なら、大丈夫だ。」
そんな言葉が聞こえてきた。
その返答に、私は知れず安堵の息をつく。
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