虹色世界

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ウキウキ気分で店の扉を開く。 佐伯くん、また来てくれるんだ! 今度はちゃんと喋りたいな。 「お疲れ様です!」 元気いっぱいに零一さんに挨拶をする。 …? 「テンションの高い珪を初めてみた。」 驚愕っといった表情に、 ちょっとムッとなる。 「あ、いつもに戻った。」 ……普段の僕の顔はどんなだ。 聞いてみるのもおかしい気がして、 なにも言わずにカウンターに入る。 でも、 「…顔、ゆるんでる。」 「へっ?」 零一さんにもすぐバレるくらいニヤけてた? …やっぱ、嬉しいから? 「で、何イイことあったの?」 零一さんも充分ニヤニヤしてる。 「佐伯くん、昨日きた子がまた来てくれるって。」 「へぇ、社交辞令じゃなくて?」 言ったのは零一さんじゃない。 トイレからでてきたまどかくん。 「いじわる。」 ムッとして言えば、 「お前が睨んでも怖くねーっつーの。」 って、おでこを小突かれた。 まどかくんだけだよ、こんなことしてくるの。
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