本音

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「お‥父さァ‥‥んッ‥‥お‥母さ‥‥ッ‥ん‥‥」                                     溢れる涙に耳に残る高笑い‥                                壊れそうなあたしの心。                   「え‥‥‥‥て‥ッ‥」    あたしは声を振り絞った。                                                『なによ?聞こえないわよ?』 涼しい声‥‥何も思ってないの?‥‥悪いとか‥思ってないの‥‥?                             「‥返してよォ‥ッ‥‥お父さんとお母さんを返して‥ッ!!返してよォ‥‥人殺しィ‥‥ッ!!!」                               張り裂けそうな想い‥精神的におかしくなりそうだ‥                     『そんなの無理に決まってるでしょ?そんなことできたら、あたしは今神様でもやってるわよ。』 反省も悪怯れもない声‥                                  そんなことわかってる‥‥死んだ人はもぅ戻ってこないことぐらい‥                             わかってる‥‥でもッ‥わかりたくないよ‥‥ッ‥
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