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「別れたいの‥‥さよならしたいの‥湊が欝陶しいの!!」   ハッとした時にはもう遅かった。                                             なんてことを口走ってしまったんだろう‥‥                                        湊は今にも泣きそうなくらい辛い顔をしていた。                                      「欝陶しかった‥‥?ごめん‥‥愛美にこれ以上嫌われたくねぇし‥‥じゃあね‥」       本当に最後だね‥‥                                                   「さよなら」         あたしの‥‥愛しい人‥‥!                                「愛してるよ‥‥愛美‥」   ポツリと聞こえた彼の言葉はどんな言葉よりも嬉しかった‥。                                               あたしはそっと湊の部屋を出た。                              「あ‥たし‥も‥‥愛してるよ‥‥ッ湊‥‥」         あたしの言葉は彼には届くはずもなく‥二人とも涙だけが溢れた。
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