暗い過去

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お母さんが居なくなってから一週間が過ぎた。 学校から帰ってきたら玄関にはお母さんのくつが‥ お母さんのくつだ!お母さんが帰ってきたんだ!! 「お母さん!ただい‥‥きゃぁーーーー!!!」 そこには空中にぶらさがる母の姿。 「あ‥ッ‥ぁあ‥お‥お母さんが‥」 あたしの悲鳴を聞いて隣のおばさんが来た。 「愛美ちゃんどうし‥‥きゃぁーーー!!?」 あたしはその後言葉を失いただただ涙を流すことしかできなかった‥ おばさんが人を呼んできたり警察を呼んできたりしていた。 あたしは大勢の大人にただ慰められるだけ‥ あたしは愛を知らない‥教えてもらったことがない‥貰った事もない‥‥ 愛ってなに? 同情となにが違うわけ‥? あたしの心はその日を境に凍り付いた。 自分なりに答えを探した。 愛=ゲームだって 相手もあたしも楽しいなら何でもいいじゃん。
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