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それもまた【同情】としてだろう‥
あたしの気持ちは‥あたしにしかわからない‥‥同情なんかいらない‥
理解して欲しいなんか思わない‥
ただ‥あたしの居場所をとらないで‥‥
整った顔立ちだからクラブに行けば目立つ‥
あたしは、クラブの女王になった‥
VIP扱いであたしのためだけに二階に白い毛皮のソファーが置かれた。
それもまたゲーム‥
誰がどんな手を使ってあたしを落とすか。
金や地位なんかいらない‥そんなのじゃあたしは落ちない。
だから、そんな連れないあたしを落とそうと馬鹿な男たちは集まる‥
あたしもクラブの売り上げのための道具なんだから。
踊り狂うダンスフロアーを二階にあるソファーに座りながら見下ろす‥
そに居る数名があたし目当て‥
チラチラ視線を向けたり
笑顔で手を振られたり‥
「バカみたい‥」
小さく呟いた言葉は激しく流れる音に掻き消された。
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