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午後になる頃には修一も薄々気が付いていた。
視線を感じその方向に目を向けると、どの生徒もあわてて目を背ける。
そうか、僕が原因なんだ。
修一じゃ無い、隼人という生徒が原因なんだ。
隼人ってヤツはよっぽど畏れられているんだな。
机の落書きも隼人ってヤツが描いたんだな。
とんでもないヤツになってしまったらしい。
なんとも言えない学校での一日が終わった。
スッキリしない気分で帰宅した修一を待っていたのは、彩夏のおしゃべりだった。
よくもまあこれだけしゃべるネタが有るなと感心するくらい、次から次へとしゃべり続けた。
母「彩夏!?、あんたってそんなにおしゃべりだったっけ?」
彩「えっ?」
母「あんたが隼人とそんなに仲が良いとは思わなかったよ」
茅「確かに、最近のアヤはハヤトに近寄らなかったよね。小さい頃はあんなに仲良かったのに…。」
母「兄妹仲が良いに越したことはないけどね。」
確かに最初 彩夏は怯えていた。
なのに、今朝の食事の時間を境に急変した。
昨日からの生活で修一の頭はグチャグチャだった。
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