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「俺は…主人を殴っちゃったんだ。だから逃げないと殺される。俺はここから…この国から逃げたい。」
俺が言うと姫は微かに瞳を揺らし、俺の手を掴んでたひっぱった。俺は素直に従った。
浴室を出ると姫は俺をソファーに座らせた後、浴室ではない別のドアを開けてそのまま入って行ってしまった。ソファーなんか座ったことがないかもしれない。こんなフカフカなものなんだと、場違いにも感動してしまった。
それにしても…なんだか…頭が混乱しているみたいだ。姫が言ったことは本心なのか…そんなことを思う王族がいるのか…。
それに今、姫は何をしているのか…俺を油断させて実は人を呼びにいったのか…?
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