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しばらく待っていると、姫が手に大きなバックを重そうに持って出てきた。思わず、手を貸そうと俺は姫に近付いた。
姫は俺に気が付くと、にっこりと笑ってバックを俺に差し出してきた。
「…何?」
俺が首をかしげると姫はバックを床に置いて開けた。
「なっ…?これ……」
中身はお金だった。姫は満足そうに笑ってノートに何かを書いて、俺に差し出した。
『このお金を使ってください。私が持っていても使わないので。』
「いや……でも…」
そりゃ城に忍び込んで金を盗もうと考えてはいたけど、またも予想外の出来事で…頭の中は混乱しっぱなしだ。
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