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姫がまた何かを書こうとノートを手にしたとき、急にノックもなしに部屋のドアが開いた。
「麗奈!!」
ヒステリックに叫ぶように女の人が入ってきた。
女は俺に目を向けると驚いたように目を見開き、外に向かって叫んだ。
「護衛!護衛!!早く来て!!」
女が叫ぶと姫がバックを押し付け、背中を押してきた。早く逃げろということらしい。廊下の方からはバタバタと足音が響いてくる。
俺は意を決して、姫からバックを受け取って窓を開けた。
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