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「王妃様、どうされました!?」
俺が窓を開けたのと、護衛が入ってくるのは同時だった。
「侵入者よ!!麗奈が匿っていたみたい!二人とも捕えて石の塔にぶちこんで!!」
「姫様を…捕えるんですか!?」
一人の護衛が言うと、女はその人をキッと睨み付け、またヒステリックに叫んだ。
「そうよ!!今すぐ捕えるのよ!!つべこべ言わずにさっさとやりなさい!クビになりたいの!?」
クビという言葉に反応したのか、何人かの護衛がこちらに向かってきた。
俺はバックを肩に担ぎ、姫の腕をひっぱった。
ポケットに隠し持っていたナイフをひろげて、姫の首筋に当てた。
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