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『私は喋ることができません。』
綺麗な字で書かれていた。
「……喋れない…?」
俺が呟くように言うと、姫は頷いてノートを取り、字を書き始めた。
しばらくすると、書き終わったのか、また俺にノートを差し出してくる。黙って受け取り、俺はまたノートに目を落とした。
『喋らなかったのは喋れないからです。私はあなたが汚らわしいなんて絶対思いません。奴隷なんていないと思っています。』
「奴隷なんて……いない?」
いないってどうゆうことだ?存在自体認めない…そうゆうことなのだろうか…。
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