最悪

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「ごめんなさい!!すみません!!」 あ゙ぁ゙!? 「謝って済む問題っすか? 謝るくらいなら最初からぶつかんないでくれます?」 怒りの余りにおっさんを責める。 「ご‥ごめんなさいっ!!」 謝って済むことと済まねぇことがあるってるだろうがバーカ!! 「うざ‥っ‥謝ってばっかじゃん‥謝ってなんになんだよ!!ふざけんな!!」 俺は暴言を残して、病室を出た。 病室では俺を引き止める声とおっさんに謝る声が響いた。 そんなことは関係ねぇ だって被害者はおっさんじゃなくて俺だ。 「‥‥っ」 そして足の痛みを抱えつつ気分転換に屋上への階段をゆっくり松葉杖を使い上る。 「‥何か聞こえる‥?」 屋上に差し掛かる途中で微かに歌声が聞こえる。 気になってゆっくり屋上の扉を開くと歌が大きく聞こえてくる‥ 綺麗な声と思って歌に耳を傾けていたら段差に気が付かず‥ ズサッァァァァ ヘッドスライディング‥‥‥‥ 「∑‥っつ‥いってぇえ‥っ!!」 余りの痛さに声にならない声を微かにだした。 思うように動かない‥ 自分の足が自分の足じゃないみたいだ‥ 段差なんかに引っ掛かって‥ だせぇな‥ 「くすくす」 気付けば歌が途切れて笑い声に変わった。 でも周りをきょろきょろ見渡しても人の姿はどこにもない‥‥ ま‥まさかの幽霊‥ んなわけねぇ!!まだ夕方だ!! 「上だよ♪上☆」 言われた通りに上の方を見上げると、そこには長い黒髪に茶色のパッチリした瞳の色白の綺麗な女の子が座っていた。 すると女の子は俺の前に飛び降りて俺に手を差し伸べた。
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