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プロローグ『To…』
たとえばほら、目を閉じた時。
浮かんでくる残像と残響。
思い出という記憶。
浮かんでくるのはなんだろう。
初めて恋をした人の事。
自分を育ててくれた両親の事。
今まで仲良く過ごしてきた友達の事。
小学校の修学旅行で夜更かしした事。
中学の学園祭でリレーのアンカーを任された事。
高校で放課後、好きな人と一緒に下校した事。
就職して怒られて半ベソで家に帰った事。
成人式で変わっていたみんなを見た事。
酒を飲んで暴れて警察に捕まりかけた事。
みんなで車に乗り込んで海に出かけた事。
自分の仲間と永遠の別れをした事。
結婚して幸せな家庭を持った事。
多分、それぞれ違う思い出を持ってる。
その中で、一番大切な思い出はなんだろうか?
これは、それぞれの『生きる』物語
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