第一章 憧れの彼

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…本当は、分量を間違えた訳じゃない。 あえて多く作ってきたんだ。 先輩に…泉水先輩に食べてもらいたくて。 でも、先輩もお弁当を持ってくると思ってたから、先輩が持ってきてたら部員のみんなに振る舞おうと思ってた。 そしたら、偶然にもお弁当を忘れてきちゃった先輩。 …これって、すごく嬉しい♪ 運命か?これは運命なのか!? だって、大好きな泉水先輩に、私の手料理を食べてもらえるんだもん! もしかしたら、私の手料理に惚れて、私に振り向いてくれるかもしれないじゃん!?…なーんてね。 それはさすがにないか… それから、しばらく電車に揺られながらも隣りに座る泉水先輩とお喋りしていた。 あ。ちなみに、私が何故、泉水先輩の隣りに座れたかといいますと、これは如月先輩を始め、部員のみんなの気遣いなのです! なんか、誰が流したのかはわからないけど、一部の部員の間では、私達が付き合ってるんじゃないかっていう噂がたってるみたいで(私は噂を流したのは如月先輩ではないかと予想) 私達が付き合ってるなんてこと、絶対にありえないんだけどね… なーんて言ってるワリには、みんなの噂に喜んでる私がいたりして。 だって、好きな先輩(ヒト)との噂だもん。 やっぱり、嬉しくなっちゃうよね?
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