第一章 憧れの彼

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それから三週間ほど立ち、大会が次の日に迫ってきた。 だから、今日の練習は大会前最後の練習になる。 パス練習やシュート練習など、基本的な練習を終えると、練習試合が始まった。 「光輝!ナイシュー!!」 「サンキュ!」 試合で泉水先輩がシュートを決めたとき、先輩のもとに如月先輩が駆け寄って、ハイタッチ。 如月颯真先輩。 彼は泉水先輩と仲がよくて、部活のときもよく一緒に練習をしている。 私は、シュートを決めて笑顔になっている泉水先輩の笑顔を思わず頑張ってガン見(笑) その視線に気づいたのか、泉水先輩が私の方を見て、満面の笑顔でVサインをしてきたので、私も笑顔でVサインを返した。 次の日。 ついに、大会当日。 今は大会が行われる会場に向かっている最中。 高校からは少し遠い会場だから、電車で向かっている。 そんな私の手の中には、少し大きな荷物。 その荷物は… 「あ!」 なんとなく窓の外を見ていたら、突然の泉水先輩の声。 「?どうしたんですか?先輩。」 不思議に思い、彼に尋ねてみる。 「それがさ、今日の大会、一日かかるらしいから弁当持参だったんだよ…なのにさぁ…」
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