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「―――…今さら何よ!」
自分以外、この家には誰もいない。
リビングで一人電話を手に怒鳴り散らしていた。
電話の相手に向かって、ただ怒鳴り続け……。
相手が何か言い放つ度にイライラが募る。
「とにかく、昔と今は違う!!」
――――――バンッ!
――――…電源を切り、机に叩きつけた。
鈴乃の肩は上下に揺れ、そしてその場に座り込んだ。
辺りはシーンとして、静寂に包まれる。
ただ考えていた。
『運命』というものを。
そっとしておいてほしい。
今までずっとそうだったのに……。
このままこの幸せが続けば、って……。
なのに………。
あの人はあの子達に残酷な運命を辿らせようとする。
でもあの人は、私の可愛い―――――…。
―――…でもこればかりは………。
お願いします、そっとしておいて下さい。
私達を………。
もう関わらないで……。
―――…綾音。
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