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長かった卒業式もあっという間だった。
みんながそれぞれの教室に戻り、最後の先生の話を聞く。
最後に中庭に移動してクラス全員で写真も撮った。
あとは色んな先生と話したり、写真を撮ったりして各自解散。
………でもあたしにはまだ仕事が残っている。
「弥、行くよ」
夏希に呼ばれ、あたしは未来と話してたのをやめ、そちらへ向かう。
生徒会での最後の仕事………。
「―――…かんぱーい!」
守が元気よくジュースを飲みほす。
「なんでジュースなんて持ってくるのよ」
お祝いをやるために集まったんじゃないのに……。
「いいじゃねーかよ。これで制服を着るのも最後。生徒会も最後なんだしさ」
そう言って守はさらにくつろぐ。
「まぁ……いいっか。みんなで楽しみながら話し合おう」
先生に提出する、今日一日の反省を書く紙をペラペラ見せながら夏希は言い放った。
あたしの隣にいた久志も小さく頷いた。
「まぁ……いっか」
ちゃんと話し合って、お互いの反省を言い合いながら書こうと思ったけど……。
「最後だしね。みんな適当に書いちゃえ!」
いいのか悪いのかわからないけど、まぁ堅苦しくないしみんな喜んでるからよしとするか。
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