第六章…真偽‐姉と弟

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「さむっ……」 信号が青になった。 携帯を閉じ、制服のポケットにしまう。 今にも雪が降りそうな曇り空。 横断歩道の向こう側にいる人物に手を振り返す。 そしてその人に向って歩き出す。 ふと曇り空を見上げてみた。 ……今日は月が見えそうにないな。 そんなことを考えながら思い出す。 そう、思い出す……。 「───…!」
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