1710人が本棚に入れています
本棚に追加
/734ページ
―弥SIDE―
――――…
―――…
後悔?
えぇ、してますとも。
激しくしてますとも。
自分何やってんだよ、みたいな…?
「………弥?大丈夫?」
「生徒会長、顔真っ青だぞ。」
「は…はは。ごめん、会議中に。」
はぁー…お昼削ってまで生徒会室に皆来てくれたのに…。
なにやってんだ…。私…。
弥は深く溜め息をつき、皆に謝る。
「…まぁ、まだ授業まで40分あるんだし、休憩にしない?」
生徒会書記の長谷川夏希(はせがわなつき)が皆にむかって言う。
「そうだな。腹へったし。」
「…同じく。」
夏希の意見に賛成する副会長の早瀬守(はやせまもる)と、守とまったく同意見の生徒会会計の神楽久志(かぐらひさし)が言う。
「うん…じゃあ、10分後に再開ね。」
弥は近くのイスに座り、力をぬく。
「…………なーんか、いつもの弥らしくないわね。」
夏希は弥の隣りに座り、弥の顔を覗きこむ。
「あはは…ちょっと色々あってさ。」
「ふーん、あっ!そういえば、今日あんたの弟に会ったわよ。」
――――――ドキッ
「眼鏡外しててさぁ。かなり好みだったぁ♪てか、なんで隠してたのよ!」
夏希は弥の背中を叩きながら言う。
「べ…別に、隠してたわけじゃな…ないわよ。」
弥は動揺しているのを必死に隠そうとする。
………………陸斗、眼鏡外して学校に来たのか…。
あぁーもう…どうしよう。
顔あわせずらい…。
どうか学校が少しでも遅く終わりますように!
弥はそんなことを願いながら昼食の準備にとりかかったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!