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――――……
―――…
こういう日に限って早く終わる。
なんとかして先生達から仕事をもらおうとしたのだが……。
こういう日に限って!仕事がないという………。
「しかも…今家の前だし…。」
どうしよう…。
家に入りたくない。
「……そうだ!今日は未来の家に泊まりに「あらっ?弥ったら何やってんの、早く家に入りなさい。」
買い物袋を提げた鈴乃が弥の後ろで語りかける。
「…………――!!!!!!なななな…なんでお母さ………!!」
「なによーすごい動揺ぶりねぇ…買い忘れたものがあったから、ちょっと出てたのよ。今日はロールキャベツよっ♪」
笑顔満点で言う鈴乃に弥はただ何も言えずにいた。
「ほーらっ!!さっさと家に入る!!!」
鈴乃は弥の背中を押し、家の中に入れようとする。
「………――はっ……!ちょっ……まっまま…!!」
―――バタン
弥の抵抗もむなしく、簡単に家の中に入ってしまった。
「んじゃ、すぐできるから、着替えて明日の支度してきなさい♪」
鈴乃は鼻歌を歌いながら、キッチンへとむかった。
もうだめだ………。
行くしかない…。
遅かれ早かれ、どっちにしても何をしても会うんだ。
先に明日の支度をするか…。
弥は覚悟を決め、2階へあがる。
弥は深呼吸をし、陸斗がいる部屋のドアを静かに開ける。
…………――――ガチャ
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