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―――――…
――――…
―――…
「………。」
「………。」
――気まずい…。
気まずすぎる……。
「あっ……お…お母さんのロールキャベツそんなに美味しくない?」
「…ううん、美味しいよ?」
「そう?弥がそう言うなら安心だわ♪」
陸斗が部屋をでて、それに続いて私も部屋をでた。
それで食卓について、現在に至るが………。
陸斗は俯いたままだし……。
私も……元気がでないし、自然に笑えない…。
おかげでお母さんはおどおどしてるし……。
「………ごちそうさま。」
陸斗は箸を茶碗におき、手をあわせた。
「あ……あれぇ?陸斗、もういいの?」
鈴乃は心配そうに陸斗を見る。
「…うん、ごめん…母さん。」
そう言うと陸斗は二階へとあがっていった。
「……………っ。」
弥は複雑な気持ちでいっぱいだった。
「…………弥ー…。なんか陸斗とあった?」
――――ドキッ
「べ……別に…。何も…。」
「………そう?どうしたんだろう…。」
「……………。」
弥は無言になり、もくもくと食べ進めたのであった。
―――――…
――――…
――…
……部屋に入るのが気まずい…。
部屋の前に今いるわけだが……。
でも入らなきゃ寝れないし……。
よし、覚悟決めて……。
「せーの……。」
――――ガチャ
「………あっ…弥ね…。」
「――陸斗…って、わっ!!!ご…ごめ…。」
ドアを開けた瞬間、陸斗が目に入り、着替えていたのだ。
「……あっ、上だけだから…着替えてるの………もう終わったし……。」
「……あぁ…そう…って……――!!」
「………えっ…な…なに…?」
弥は部屋の中に入り陸斗の手首を掴む。
「………これ…。昨日の……。」
弥は目を丸くし、自分が昨日つけた青紫色のあざを見る。
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