プロローグ

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『飛燕……飛燕……』 誰だ、俺を呼ぶのは……? 女性……泣いている? 何も無い暗やみの中。光に包まれた女性が俺を見つめていた。 なかなかの美人だ。 これ程の女性を、この俺が失念するとは思えない。 つまり……知らない女性って事だ。 「失礼だが、どちらさまで……?」 我ながら間の抜けた質問だと思う。 チッ、30点と言った所か。 もう少し気の効いた言葉を掛けるべきだったかもしれない、俺は苦笑いを浮かべた。 ……そこで目を覚ました。
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