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「ん……ぬ……?」 俺は悲鳴と金属の音で目を覚ました。  ガァァァァァ!! 突然目の前にあらわれた牙をあわてて剣でなぎ払い、現在の自分の状況を思い出した。 『……大丈夫?』 胸の飾りに憑依しているウァテスが、心配そうに声を掛ける。 「夢の中で美人さんと遊んでたよ」 『…………』 呆れているのか無言だった、返している暇は無い。 スタンブロウの残りを頭から強引に追い出し、目の前のポーラーベアに剣を構え直した。 「待たせたな……」 味方にとも敵にともつかない呟きをもらし、ニヤリと笑うと額から汗が滴り落ちた……無理もないが。
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