日常、そして始まり

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プルル…ガチャ! 「もっ…もしもし…?」 『…………』 「お父…さん?和樹?それともお母さん?」 『…いいえ。残念ながら違います。私[ワタクシ]はゲーム責任者の野々宮と申します。』 声の主は女の人だ。とても澄んだ声をしている。 「は?ゲー…ム?」 『はい。おめでとうございます。貴女を含めた家族全員ゲームの参加権を手にする事が出来ました。』 「あの、今それどころじゃ…い『いたずらなどではございません。』 「…………」 『…………』 しばらくの間お互いに沈黙。だがその静寂を打ち破る一言が、彼女の口から言い渡された。
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