737人が本棚に入れています
本棚に追加
『電話を切った時点で貴女は……』
『死にますよ?』
私は握っていた電話に更に力を込めた。
何で電話を切ろうとしている事を知っているの…?
まさか見られてる?
私は辺りを見回したがそんな気配はしなかった。
いや、そんな事より…
死ぬ…?
『電話を切った時点で貴女がゲームを拒否したと判断し、我々ゲーム責任者が貴女を“殺し”に参ります。』
更に彼女は続ける。
『貴女方に拒否権は無いのです。この電話を取った瞬間から、既にゲームは始まっているのです。
もし貴女が電話を取らなければ、実際殺しに伺いました。貴女の意思に関係無く。そう言う点では篠原様。貴女は“ついている”のですよ?』
「私が…ついてる…?」
『はい。貴女は選ばれた者。【あの方】によって…それでは電話を切って下さい。そして玄関の戸をお開け下さい…』
最初のコメントを投稿しよう!