日常、そして始まり

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ゆっくりと戸を開けると急に目の前が明るくなった。 明るさに慣れ、目を開けると家の門の前には一人の女性とその女性を取り巻く様に全身黒ずくめの足まで隠した背の高い男(?)達がずらりと並んでいた。 女性は手にしていた携帯を音を立てて閉じると私に向かいこう言った。 「ようこそ篠原様。では参りましょう…醜くも美しい我々の世界へ……。」 彼女はそう言ってお辞儀をした。まるで執事の様に手を前後させて。 そしてその動きに合わせる様に後ろに居る取り巻き達が動き出し、車のドアを開けた。 私はゆっくりと目を閉じ、一度深呼吸をすると意を決して車へと乗り込んだ…
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