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ガタッガタガタザザザザ…
「……………。」
あれから…何時間たっただろう…。
私はまだ車に乗っている。
乗った直後黒ずくめの男によって目隠しをされた。なので今何処にいるのか、どんな場所なのか、状況すら掴めない。
そして眠気と空腹、不安と恐怖。全てが私に襲い掛かって来る。
吐いてしまいそうだ。
「…少しお休みになられたらどうですか?」
「…こんな状況じゃ休めません。」
今までお互い口を開く事は無かったが、今になってようやく開いた。
私はそれを機に、彼女に続けて質問をぶつけた。
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