日常、そして始まり

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******* 『梓~?遅刻するわよ~?』 「は~い!!」 私は慌てて制服に着替え、階段を駆け降り、リビングへ。 「全く…高校生なんだからもっとしっかりしなさい。ほら、早く食べちゃって!」 「だって~…」 私は文句を言いながら、パンに手をつけた。 「姉貴、朝からうるさい。行ってきます…。」 「何よ!!この低血圧チビ!!」 「梓!!」 「お。和樹もう行くのか?じゃあ俺も一緒に。」 「えっ!お父さんも行くの?私も行く~!」 食べかけていたパンを牛乳で流し込み、玄関に向かった。 「梓!お弁当は?」 「持ってるよ~。行ってきま~す!」 私は勢い良く扉を開け外に出た。
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