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門の中に入り、野々宮さんを先頭に周りはうっそうとした森の砂利道を進んで行く。
黒ずくめの人達は、私の前後左右を取り囲む様な形で規則正しく歩いている。
私はチラリと横にいる人を見た。
全身まで隠した長いローブ。
顔には仮面をしていて表情は見えず、一言も話さない。他の人も同じ。
果たして男なのか、女なのか……むしろ人と呼んで良いものなのか…?
それすら危ぶまれる。
そんな事を考えいると野々宮さんが急に立ち止まり、私はぶつかってしまった。
「いたっ!!」
私が額を擦っていると、
野々宮さんが再び指を鳴らした。
すると、黒ずくめの人達は左右の森の中へと消えていった。
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